【映画】「18歳までにやっちまえリスト」感想
今日は「18歳までにやっちまえリスト」という映画を紹介します📹
- キャスト
- あらすじ
- アメリカの高校生も日本の高校生と同じ、学歴にコンプレックスを抱えている
- それでも主人公のやらかしは人々に勇気を与えた
- いい大学に行っていい職につくことが成功といえるか?
- 成功するのはウサギか、カメか
- 最後に
キャスト
マイケル・ダガン マイケル・ダガン ダン・マクダーモット イーライ・ブラウン マディソン・イズマン マルクス・スクリブナー カラン・ブラル トリスタン・レイク・リーブ
あらすじ
あるいたずらにより輝かしい将来を一種で台無しにしてしまった男子高校生。 そんな時「やっちまえ」リストをシェアさしたことで彼の人生は大きく変わっていく。
引用 ネットフリックス
以下、ネタバレ 含む感想です
アメリカの高校生も日本の高校生と同じ、学歴にコンプレックスを抱えている
ブレッドはとても頭が良くイエールなど、計7校の大学を受験し、ハーバードに補欠合格するところからこの映画は始まります。 うん、主人公、7校合格はスペックが高すぎる。 どれだけ勉強すれば、ハーバードなんて受かるんだ…(ハーバードは日本で言う東大レベル) 頭もよく、ルックスもいい、しかも金持ち、こんな彼が一体何に不満を感じるんだ…
しかし実際彼は、両親からプレッシャーをかけられていました。 高校生らしく生活できなかったことに憤りを感じていたそう。
ブレッドは自宅でパーティーを開くのですが、ヘリウムガスが引火し、家は全焼。両親は主人公を酷く責めることはなかったものの、落胆した様子。ブレッドはどん底。さっそくヒロインと相談します。 そして18歳までにやっちまえリストを作ります。それはこんなリストです。
「好きな女子に告白する」 「バンジージャンプをする」 「ギターを引く!バンドを組んでツアーに出る!」
だ、男子高校生〜! という感じで(笑)フレッシュな気持ちにさせられました。
このリストをやっちまえば、後悔はなくなるだろう!その精神、嫌いじゃないなって思います!(ポジティブ大好き人間なので)
それでも主人公のやらかしは人々に勇気を与えた
引用 Netflix
人が仕事や私生活で落ち込んだ時、ふと自分の人生を振り返る。 自分は今、本当にしたいことをやれているのか…本当はあの職業に付きたかった、好きだったあの子に告白したかった… そんな不安、フラストレーション、後悔を抱えた人々は、主人公の動画を見て希望を持つ。動画は拡散され、主人公のフォロワーは100万をあっという間に超えてしまいます。
中でも仲間は卒業式で服を着ているのに、自分はTシャツを着ているシーンは印象的でした。辛い… 一回の過ちでこんなことになるなんて、イタズラなんてするべきじゃないです。本当に。失敗は成功のもと。どんなアクシデントもプラスに変換すれば希望も見えてくるかもしれません。
いい大学に行っていい職につくことが成功といえるか?
親になると、つい子供の事を考えてしまう。「この子のためにいい大学にいかせなきゃ」「そのために勉強させなきゃ」と思ってしまうもの。 しかし実際子供の心情はどうでしょう?
遊びから離され、いい学校を目指せ、そうすることでしかいい人生は歩めない。 まるで言葉でできた楔です。
ブレッドはそんなプレッシャーに恐怖し、未来を殺された、そう表現します。
ラストは「ハーバードなんてクソくらえ」と論文に書き、本当にハーバードに提出してしまいます(最早八つ当たり)
しかしブレッドみたいに煮詰まった人においては、学校が大して重要な場所ではないと気づいてしまった。 そんな風に感じては、例え我慢してハーバードに入ったところで、学ぶ意欲を無くしてしまうでしょう。 また不祥事を起こしたり、反抗して退学になってしまうかもしれません。
ブレッドの両親は最終的に息子を受け入れてくれました。 息子の功績を見て、何も学歴だけが全てじゃない。そういう風に考えることができるのは自分達が「優秀だから」。この文章は上手いな〜と感じましたね。 確かに、寛容な人って色んな世界を知っていたり、勉強していて、大人っぽいですもんね…。
ブレッドは両親の笑みに感謝します。そして論文は1000万シェアを達成。 大学もその論文を讃えます。そしてブレッドは、補欠からなんとハーバードに合格してしまいます!
めちゃくちゃな論文を書いておいて、そんなサクセスストーリーありか… でもアメリカの資本主義社会としては、学歴よりも個々の能力を評価するのでしょうね。
ブレッドは海を船で渡ろうとするヒロインを追いかけようと海に飛び込みますが、実はヒロインは浜にいたというオチ(笑) このシーンも、一種のハメ外しというか、やっちまえリストの一つだったんでしょうね。リストには載っていませんでしたが。
そしてエンドロールでブレッドはやっちまえリストを無事終え、ヒロインとバカンスしている姿を動画に取り、ハッピーエンド。 彼の「やっちまえリスト」は無事完結された、という訳です。
こうやって書くと、「なんだ、結局イケメンはイージーモードか…」なんて思われるかもしれませんが、よく考えたら主人公の両親が協力的でなければ達成し得なかったんですよね、このリスト。
子供がやりたいことをやれる。 その環境と待遇がいかに大事か、気づかせてくれるファミリー映画でもあるのかもしれません。
成功するのはウサギか、カメか
ただ、その環境を整えるために両親は勉強してお金を稼いでいた訳なので、そこには感謝しないのか…。 波瀾万丈だけど成功した主人公と、コツコツ真面目に取り組み成功した両親は、うさぎとかめに例えられますね。主人公はうさぎ型で両親はかめ型だったということでしょうか。
どっちが正しいとは一概には言えませんが、例え結果がどうであれ、主人公の功績を讃えてくれるなんていい両親だなぁ、なんて思いました。
最後に
同じ学生がハメを外す映画は「スーパーバッド童貞ウォーズ」とこれと「ブックスマート」くらいしか知らないのですが、個人的にはブックスマートが一番良かったな〜。
映像も音楽も普通だった、かな…。
やりたいことリストというタイトルのわりにはリストの印象が薄く、むしろSNSの拡散力の強さが印象的でした。
主人公も完璧すぎてあまり感情移入できませんでした。喋り方がちょっと単調だったからかな…発音やアクセントの問題かもしれませんが。 高校生の時に観たら結構違った感想だったかもしれません。
流し見する分にはちょうどよかった…という感じです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。 普段は映画なドラマの考察をしていますhttps://cheeeeeez.hatenablog.com/